ハクキンカイロって知ってますか?
僕も、キャンプにどハマりするまでは知りませんでした。
ハクキンカイロとは、大正時代からあるハクキンカイロ株式会社が出している、ベンジンという燃料を入れて使うオイル式のカイロです。
燃料の量によりますが、24時間以上にわたって一定の暖かさを持続することもできます。
よく「ホッカイロの13倍以上の暖かさ!!!」と言われていますが、13倍以上の温度ではなく、トータルの熱量だそうです。
前々からキャンプの時だけで使ってましたが、12月の終わりごろからほぼ毎日使用しています。もちろん仕事の時もです。
普通の使い捨てのホッカイロと比べて、とても、オススメできるので使い方や注意点も含めて紹介します。
寒い時期にオススメ!繰り返し使えて、24時間以上も持続するハクキンカイロ
最初にお伝えしておくと、正確にいうと僕が使っているのはハクキンカイロ株式会社が出しているハクキンカイロではないです。
ハクキンカイロ株式会がOEM生産している、ZIPPOのハンディウォーマーという商品になります。
↓こちらがハクキンカイロ株式会社のハクキンカイロ
↓これが僕が愛用しているZIPPOのハンディウォーマーです。
最近は色々な色が出ているみたいです。
ハクキンカイロとハンディウォーマーの名称が入り混じると分かりづらくなるため、以下ハクキンカイロで統一します。
ハクキンカイロの原理
カイロ用ベンゼンを注油して使うカイロですが、ベンゼンに直接火を付けて使用するのではありません。
注油したベンゼンが気化し、プラチナ触媒と化学反応して、炭酸ガスと水に分解されます。ハクキンカイロはその時の化学反応熱を利用したものです。
後からの使い方で説明しますが、ライターの火をプラチナ触媒に当てるのは、ベンゼンとプラチナ触媒の化学反応が始まる温度に強制的に上げるためです。
ベンゼンは有機溶剤で有害と思われるかも知れませんが、プラチナ触媒技術で完全分解されるため無害です。
より詳しく知りたい方はこちらへどうぞ。
オススメな理由① 一定の暖かさで長持ち
大さじ1杯半の25cc程度で、およそ50度ぐらいの温度を24時間以上キープしてくれます。
僕は、いつも朝からハクキンカイロを使い始め、ポケットに入れて1日使ったあと、寝る少し前に布団の中に投げ込んでます。
こうすることで、布団を温めておくこともできます。
キャンプの時は、シェラフの足元に投げ込んでおくと、寒い時でも暖かく寝れます。
だいたい、朝起きたころには燃料切れで冷たくなっているので、再度燃料を入れる。というサイクルを繰り返しています。
オススメな理由② ゴミが出ない
燃料は使用するとなくってしまいますが、ハクキンカイロ本体は繰り返し使えるため、使い捨てカイロのようにゴミがでません。
カイロ用ベンジンは Amazonで500mlで650円程度でした。
安さに釣られて、シミ抜き用のベンゼンは〝使用できない〟ので注意です。
ただ、化学反応を起こすプラチナ触媒は消耗品で、化学反応効率が落ちてきたら交換になります。
使い方によりますが、目安は1〜2シーズンといわれています。(僕のは4シーズン目ですw)
ちなみに、交換するプラチナ触媒単品でも販売されています。
オススメの理由③ 愛着がわく
燃料を入れて、プラチナ触媒に熱を入れて。また、その繰り返しです。
時にはプラチナ触媒を交換したり、中綿を入れ替えたりのリフレッシュ作業があったりと自然と愛着がわきます。
喫煙家の方が、同じライターを使う感じと似ているかも知れません。
しかも、愛着を持って長く使える商品ということで2012年のグットデザイン・ロングライフデザイン賞を受賞しています。
ハクキンカイロの使い方
ハクキンカイロがどんな物か分かったところで、使用方法を説明します。
①火口を外す
外フタを外して、火口を外します。
写真の3分割されているところの、真ん中の小さいパーツが火口と呼ばれるプラチナ触媒です。
このプラチナ触媒の綿毛の部分を手で触ったり、マッチや焚き火で熱を加えた時にススが付くと、汚れて反応効率が落ちるので注意します。
火口はただ被さっているだけなので、引っ張りあげれば簡単に取れます。
②燃料を入れる
計量カップに燃料を計測して、ハクキンカイロ本体の中綿に注ぎ入れます。
(ハンディウォーマーなので、計量カップの形が違います)
注ぎ入れたら、念のため本体を逆さまにして余剰な燃料を出します。
計量カップを使用して注油した時はほぼ大丈夫と思いますが、途中で消えた時などで燃料が残っており、過剰に入っている時は次の工程で熱を加えた時にプラチナ触媒に火がついてしまうようです。
その為、過剰に燃料が入っていないかを確認する意味で、本体を逆さまにします。
2〜3秒逆さまにして垂れて来なかったらOKです。
③プラチナ触媒に熱を加える
ライターなどで、プラチナ触媒を5秒ほど炙ってあげます。
あんまり長時間炙るとプラチナ触媒が痛むので、軽くでOKです。
④ケースに入れる
外フタを戻して、付属のフリースケースなどに入れます。
フリースケースに入れないで、そのままポケットに入れると低温火傷の危険もあるので注意です。
消火の仕方
消火は自然と燃料がなくなるのを待つしかないです。
もし緊急に消したい時は、高温になった火口を気をつけながら取り外せば、化学反応が止まるため発熱しなくなります。
ハクキンカイロの小わざ
火口
先ほどお伝えした通りZIPPOのハンディーウォーマーは、ハクキンカイロのOEM品のため、ハクキンカイロのプラチナ触媒がピッタリハマります。強いていうなら、ZIPPO純正の触媒よりも、ハクキンカイロ純正の触媒の方が温かいです!個人的な感想ですが。
燃料
カイロ用ベンゼン以外にも、ライターオイルも使えます。実際ハンディウォーマーセットにはライターオイルが入っていましたし。
オイルライターを使用している方は、ライターオイルにすれば燃料がまとまるのでいいかも知れませんね。
臭い
ベンゼンの臭いが苦手な方は一定数いるようです。
僕が使った感じですが、ベンゼンよりもライターオイルの方が臭いが軽かったようなイメージです。
なので、ライターオイルや違うメーカーのベンジンに変えてみてもいいかも知れません。
中には、本体の中綿の上にアルミホイルを1枚被せたりと臭い対策の工夫をしている方もいるようです。
ハクキンカイロまとめ
大正時代からある、大正ロマン溢れるハクキンカイロはいかがでしたでしょうか?
使い捨てカイロもどこでもすぐに使えて便利でいいですが、少し手間がかかるものの、日常生活からキャンプや登山などのアウトドアでも長時間安定して暖かさを持続するハクキンカイロを持っておいても損はないと思います。